SciFinderでできること

 SciFinderとは何かをざっくり解説します。SciFinderは論文を様々な観点で整理しているサイトだと思っています。

 普通、論文を一つ一つ見て、所望の反応や生成物を探すと思います。つまり、

論文 --> 反応、生成物

の流れです。が、SciFinderを使えば、

反応、生成物 --> 論文

という流れで追うことができます。さらに、それらがどのくらい実際の合成の現場で使われているのかが、ヒットした論文数を指標に明確に分かるのも優れている点であると思います。

 更に便利なのが、化合物の情報を整理してくれている点です。物性値やスペクトルなど、ほとんど網羅している超優れものになっています。

 ざっとこんなところですか。。。

 お付き合いいただきありがとうございました!!! 

有機合成に役立つツール

化学も情報力、ということで、有機合成化学で役立つであろうデータベース関連のサイトやアプリをまとめました。

 

・ChemSpider(http://www.chemspider.com/)

化合物のデータベース。molファイルをダウンロードしてchemdrawで開けば一瞬で化合物を描ける。

 

・PubChem(https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/)

ChemSpiderと同じく、化合物のデータベース。

 

・SDBS(https://sdbs.db.aist.go.jp/sdbs/cgi-bin/direct_frame_top.cgi)

産総研のサイトで、化合物のNMRやIRなどのスペクトルを見ることができる。ベンゼンやアセトンなど、基本的な化合物から載っている。

 

・ChemDraw

構造式を描けるソフト。

有機合成化学の研究準備

4月から有機合成化学の研究室に配属が決まっている新・学部四年の大学生です。

 

初っ端から研究でつまづかない為に、3月の内に勉強しておこうと思っているものを羅列していきます。

 

1. 配属先研究室の論文

 本当は配属前に読む必要があると思うのですが(笑)。配属先研究室の論文を読む目的は大きく分けて3つです。1つ目は、研究のゴールを知っていないと何をすべきかも分からないと思ったからです。2つ目は実際の研究でよく使う反応を学べるということです。何本か論文を読んでみたところ、学部で習った反応でなくとも、実際の有機合成の現場で多様される反応があるように感じました。自分にとって新規の反応に対しては、「知っておきたい有機反応100」、「人名反応に学ぶ有機合成戦略」、「Chem-Station」などで学ぶつもりです。3つ目は、英語のリソースもラクラク扱えるようになる必要があると思ったので。参考文献にしろネット検索にしろ、英語の文献を扱えれば一気に情報源は増えますよね? 論文に出てきた化学用語を一つ一つ覚えていけば、専門用語が大体網羅でき、多くの情報源を扱えるようになるだろうという予想です。

 

2. 学部三年までの大学の講義テキスト

 初歩的な反応や理論が書いてあるテキストです。研究室においては常識として扱われると考えられるため、確実に頭に入れておこうと思ってます。

 

3. 研究室で役立つ有機実験のナビゲーター

 蒸留やクロマトなど、有機合成では必須の実験方法を詳しく書いてあります。有機合成化学の研究室では当然、有機実験が行われるので、その操作を的確に行えるように必要だと思いました。また、原理を知っておくことは、目的の生成物を高い収率で得るために必要だと考えました。

 

自分が思いつけるのはとりあえずこんなところです。勉強する中で必要なことが出てきたら追加しようかなと思っています。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

皆さんの評価やコメント、お待ちしてま〜す!!